カナダ留学を目標にリゾートバイトで全国を周り情報収集をしていた頃、「2ヶ国留学」というものを知りました。
コロナ禍で留学業界もかなり変化し、最近はあまりこの言葉を聞かなくなったような気がしますが、当時(2018年)は2ヶ国留学がとても流行っていました。
(今でもインターネットで検索するとかなりたくさんヒットするので、まだまだ人気なようですね!)
金銭面を少し抑えたかったことと、2ヶ国に行けるなんて楽しそう!という好奇心で私はカナダに行く前に3ヶ月間だけセブ島に行くことにしました。
2ヶ国留学とは
2つの異なる国で留学を行うプログラムや計画のことを指します。
例えば、英語を学ぶために最初にフィリピンで基礎を学び、その後アメリカやカナダでさらに深い学習を行うといった形です。
メリット
- 多様な文化体験:
- 2つの異なる文化や生活習慣に触れることができ、国際的な視野が広がる。
- 英語力の向上:
- 異なる国での生活や学習を通じて、複数の言語や方言に慣れることができる。例えば、フィリピンで英語の基礎を学び、アメリカでさらに上級レベルの英語を習得するといったことが可能です。
- 費用対効果:
- 比較的費用が安い国で基礎を学び、より高いレベルを求める際に先進国に移ることで、全体のコストを抑えながら質の高い教育を受けることができます。
- 適応力の向上:
- 異なる環境で生活する経験を通じて、柔軟な思考と適応力が身につきます。これらは将来的なキャリアにおいても大きな強みとなります。
やはりコストを抑えられるのはかなり大きいです。
カナダやアメリカで語学学校に通うのと、フィリピンやフィジーで通うのでは当時3倍ぐらい料金が変わりました。
(今ではそこまで大きな差ではなくなったようですが、今でも北米やオーストラリアに比べるとかなり安いのは間違いない)
費用を抑えて、英語環境や異国に住むことに慣れてから留学をスタートさせる、練習期間のようなものですね。
フィリピンは比較的日本から近いため、日本に帰って来やすい安心感もあります。
そして特にセブ島はさすがリゾート地、海が最高に綺麗です。
物価も安いので留学中にできた友達や先生と周辺の離島にたくさん旅行にいけます。
私はOslobというところに行ってWhale Shark(ジンベエザメ)と泳ぎに行ったりしました!
また、お酒も安いので毎週金曜は学校の先生達とParty Nightでしたね。
フィリピン人の英語力って?
不安に思う方が多い点として「フィリピン人って、英語が第一言語ではないのに私達に英語を教えるの、、、?」という疑問
結論から言うと、フィリピンの方の英語はほぼネイティブです。
フィリピンでは幼い頃から英語教育が徹底されており、人口の9割以上の人が英語を話せます。
アクセントもきついんじゃ、、?と思うかもしれませんが、セブ島ではみなさんきれいなAmerican Englishを話します。
英語面に関して私はなにも不満に思いませんでした。
そもそも英語初心者で英語を話せるようになるために来ているのに、アクセントがどうとか、そんな細かいことは自分が話せるようになってから考えることです。
そんなこと言ってたら一生話せるようになりません。
そして、フィリピンはマンツーマンレッスンが多くて、先生を独り占めできます。
これは北米に行くとなかなかないチャンス。あってもかなり高額です。
セブ島留学中の英語面でひとつ不満を上げるとしたら、先生同士だけでお話するときは英語ではなく彼らの母国語でした。
学校にもよるかと思いますが「English Only Policy」といって英語で話すことが徹底されている学校も少なくないはず。
フィリピンの治安は?
治安に関しては、どこの国に行くにしても注意が必要なことですが、フィリピンは発展途上国ということもあり不安に思う方が多いです。
結論、私は3ヶ月間のセブ島留学で怖い思いは一度もしませんでした。
セブ島はフィリピンの中でも治安が良いとされている地域です。
私は行ったことがありませんが、先生たちにマニラはもっと危険だからね。とよく言われました。
が、私の友達はセブ島でも
- すれ違いざまにネックレスを引きちぎられた人
- Jeepney(乗り合いタクシー)乗車中にスマホと財布をスられた人
がいました。
他には街の子供たちにお金を要求されたり、タクシー乗車中に窓を叩かれてお金や食べ物を要求されたりなんてことは毎日あります。
これは深刻な社会問題なので、ぜひ滞在中に学んでほしいです。
あとは道路がほぼ無法地帯。笑
ノンストップで行き交う車に自分の存在をアピールしながら命がけで道路を渡っていました。
あれは怖かった。
そして衛生面で私が1番きつかったことは、トイレットペーパーを流せないこと。
日本ほど排水設備が整っていないので、トイレで使ったペーパーは全てゴミ箱にいれて処分します。
かなりきつかった。
2ヶ国留学経験者が思う1番大事なこと
私は2ヶ国留学をしてとても良かったと思っています。
実際英語力はのびます。
これは完全に自分次第ではありますが、なによりも、「自信がつく」ことが大きいと思います。
日本人って自己評価が低くて、こんなにも学校で英単語や文法を学んでたくさん知っているのに、話せません話せませんって言いますよね。
海外の人は「ありがとう」「こんにちは」「お元気ですか」の3単語知っているだけで、日本語話せるよ!!って言ってきます。
きっとそれでいいんです。
私もセブ島に行くまで自分の英語力に全く自信がなくて、「読めるけど、話せません」とよく言っていました。
日本の英語教育は話す経験が圧倒的に少ないから、自信をつけられないのも当たり前です。
だからこそ、一度海外に行ってみて、話さざるを得ない環境に自分をおいてみる。
私がセブ島留学をスタートさせてから思ったのは「私の英語、意外と通じる」でした。
そう!!!通じますあなたの英語!!
どんなに発音が悪くても、タジタジでも、通じます。
外国の方が、日本語で一生懸命話してくれたときを思い出して見て下さい。
どんなにめちゃくちゃな文法でも、発音でも、言ってることって理解できちゃいますよね。
で、私達は「日本語上手ですね〜〜!」って言いますよね。
ではなぜ自分の英語になるとそんなに評価が低くなるのでしょうか。。。?
成功体験がないから。
まずは話してみること。会話をしてみること。それでどんどん自信がつきます。
「あれ、自分ってこんなに英語話せるんだ」って気づきます。
その経験をするために、フィリピンで自信をつけてから、本番に挑む。
フィリピンじゃなくても、カナダじゃなくても、自分に合うと思うところ、なんとなく惹かれるところでいいです。
留学で得られるものは英語力だけでは決してありません。
よく聞く言葉ですが、人生一度きり。迷うならいけ!!!
適応障害により退職した元エアライングランドスタッフ。
繊細すぎる自分を卒業し強く生きようと奮闘中です。